イギリスの鉄道チケットの買い方について説明します。チケットの買い方の前提知識である運賃体系と割引についてはイギリスの鉄道【運賃体系と割引】をご覧ください。
チケットの基礎知識
チケットの買い方には、大きく分けて以下の3つの方法があります。
- 駅の窓口
- 駅の自動券売機
- インターネット
列車内ではきっぷを購入できないので注意が必要です。チケットは基本的に乗車日の3ヶ月前から購入できます。
National Railのチケットなら、National Railのどの駅でも購入できます。乗車する区間が複数の会社(Tocs)にまたがっていても、一つの手続きで購入できます。ただし一つの会社でのみ有効なきっぷもあり、その場合はきっぷにその旨が明記されています。
それぞれの会社は独自の割引を提供しています。複数の会社間を乗り継ぐきっぷを購入する場合、一つにまとめて購入すると全体の費用が高くなることがあります。これを避けるためには、少し面倒ですが個別の会社ごとにチケットを購入します。
指定席に乗車する場合、チケットの購入と同時に座席が予約されるわけではないということに注意が必要です。別に座席指定が必要です。
座席の予約について
イギリスの列車は任意予約制です。原則として全座席が自由席ですが、予約が入った場合だけ、その座席が指定席になるシステムにです。
大抵の場合、座席を予約しなくても乗車することはできます。しかし夏季の観光シーズンやクリスマスなど混雑する時期は、座席を予約しておいたほうが心理的には楽です。
日本と同じように、近距離路線や通勤向け列車などでは座席の予約ができません。寝台列車の場合は必ず予約が必要です。なお運行会社によっては、チケットを購入した時点で自動的に座席が予約される会社もあります。
座席の予約は無料です。予約は有人駅のチケット売り場で可能です。できれば乗車日の数日前には予約しておくといいでしょう。
窓口での買い方
まず窓口(チケット売り場)を探します。大きな駅なら、当日券用の窓口(Today)と予約用の窓口(Advance)に分かれています。窓口は混雑していることが多いので、なるべく早く駅に到着するといいでしょう。
窓口を見つけたら、担当者に目的地、出発時刻、価格、等級などを伝えます。英語でのやり取りが不安な場合は、不安な場合は以下の各項目を紙に書いて渡します。
項目 | 意味 |
---|---|
Date of Travel | 乗車日 |
Departure Station | 乗車駅 |
Arrival Station | 降車駅 |
Number of Tickets | 枚数 |
Type of Ticket | タイプ |
Seat Type | 等級 |
担当者が価格を伝えたら、現金またはクレジットカードでチケットを購入します。チケットを受け取ったら、目的地、出発時刻、到着時刻、等級などが間違っていないか確認しましょう。チケットはなくさないように携帯し、車掌が検札に来たらすぐに出せるようにしておきます。
自動券売機での買い方
窓口が混み合っている場合は、自動券売機が便利です。イギリスでは鉄道会社ごとに自動券売機が分かれていることが多いので、乗車する区間の鉄道会社についてあらかじめ知っておく必要があります。鉄道会社がわからない場合は、窓口を利用するのが無難です。なお鉄道会社によっては自動券売機を設置していない場合があります。
自動券売機の最初の画面には、Buy(購入)とCollect(受取り)というボタンが表示されていることが多いです。当日のチケットを購入する場合はBuy、インターネットなどで予約したチケットを発券する場合にはCollectを選択します。チケットを発券する際には、購入時に使用したクレジットカードが必要です。
Buyを選択したら、次に具体的な項目を指定します。券売機によって細かい違いはありますが、概ね以下のような項目です。
- 目的地(Destination)
- チケットのタイプ(Type)
- 枚数(People)
なおRail Cardなどのトラベルカードを所持している場合は、画面の表示に従ってカードを選択すると、カードの内容に応じた割引が受けられるようになっています。
料金が表示されたら内容を確認し、現金を投入します。自動券売機のタイプによっては、クレジットカードでの支払いも可能です。クレジットカードしか受け付けないタイプの自動券売機も存在します。チケットが発券されたら、内容を確認しましょう。
インターネットでの買い方
National RailのWebサイトまたは、運行会社のWebサイトでチケットを購入することができます。インターネットで購入したチケットは、自動券売機で発券することができます。または一部の運行会社では、自宅でプリントアウトして持っていくことも可能になっています。
(この記事の内容は随時修正・更新します)